Blink.

こんにちは、はじめまして。

10年

東日本大震災から10年経った。

 

10年というと0歳が10歳に、

10歳は20歳の成人に、

そして当時20歳と1ヶ月だった私は

30歳になった。

 

こうやって数字で見ると

とんでもなく長い時間に思える。

 

ただ私にとって全く実感がなく、

数字の印象だけが先走ってる。

つい2、3年前くらいの出来事のように思える。

 

当時は大学2年の春休み。

そこから考えればこの10年、

もちろんたくさんの環境の変化があった。

 

今当たり前のように私がいる環境や

周囲の人間関係はかなり大きく変わった。

 

そもそも大学を出たし、音楽学校も出たし

就職をして5年も経った。

 

 

姪も甥も飼っているうさぎも

まだこの世に生まれていない。

数年前事故で亡くなった、

従兄弟のおにいちゃんもまだ生きていた。

 

そんな時代にあの震災が起きたのだ、

と思うととんでもなく昔に感じる。

けど当時を思い出せば全く昔に感じない。

むしろ当時の時間が遠くの私の中にすら

まだ漂っている気がする。

なんとも不思議な気持ちを抱く。

 

 

 

父は福島の生まれで

特に原発事故の映像やニュースを見るたび

今でも静かに憤っている。

 

首都圏の電力確保のために

犠牲になり続けてる故郷をみて

震災当時は特につらそうな様子だった。

 

近所のレジャー施設に福島県民が

避難してきた時も支援物資を持って

話をしに行っていた。

行かずにはいられなかったのだと思う。

そんな父を見るのが少しつらかったのを

覚えてる。

 

 

私は震災のちょうど1ヶ月前

2011年2月11日 家族と仙台にいた。

1ヶ月予定がずれていたら

あのど真ん中にいたのかもしれない。

たまたま1ヶ月前だっただけで

巻き込まれずに済んだ。

 

偶然の重なりで私は今も

運良く生きていられている。

 

それぞれの人がそれぞれの場所で

それぞれの思いを持って

生きてきた10年だと思う。

そのすべてが無駄ではないと思う。

 

私もこの10年抱いてきた思いを

全部心に留めたまま

また一日一日を重ねていくぞ。