Blink.

こんにちは、はじめまして。

「体育」という地獄

個人的にちょっと恐ろしいなと思うニュースを見つけて
嫌な記憶を掘り起こしてしまった。


内定式で運動会…。ぞっとした。
楽しそう、仲間との絆が深まりそうと思う人もいるのだろう。
そんな人が心底羨ましい。

 私は筋金入りの運動音痴で、
おそらく学校一で足は遅かったし、跳び箱も跳べたことがない。
鉄棒の一回転もできないし、大縄跳びも中に入れない。
と、まあ例をあげたらキリがない。
そんな私にとって体育の授業や運動会は地獄でしかなかった。

みんなと同じ技ができないから
体育館の端で一人だけ別メニューをこなす。
団体競技で足を引っ張ってがっかりされる。
大縄に入ることができなくて
連続記録を止めてしまう、
また入るタイミングを周りにコールされる。
「できない」ということを人前に晒され続ける
あの惨めさは今思い出しても涙が出る。

勉強はたとえテストの点数が悪くても
それがクラスメイトに公表されることはない。
責められることもない。
なのに、なぜ望んでもない運動を強いられ、
こんな嫌な思いをしなければならないんだといつも思ってた。
著しく自己肯定感の低かった当時の嫌な記憶を
このニュースで思い出した。

 

会社の中で有志が集まるスポーツサークルは
よく聞くし、前の職場にもあった。
うん、それはいいと思う。

問題は「内定式」ってところだ。
内定者がお互い、そして先輩と交流を
深める目的なんだろうから、おそらく全員参加だろう。

これから一緒に働く仲間と初めてちゃんと
交流を持つ機会なのだろう。
おそらく、というかほぼNOは言えないだろうな。
心理的に。

私がこの場にいたらと思うと心底つらくなった。
別に勝ち負けじゃない、とか
周りはそんなこと気にしていないという人もいるだろう。

でもこれは他人がどう思うかという問題じゃない。
自分自身が惨めでつらいのだ。
私が内定者なら案内が来た時点で辞めたくなると思う。

せっかく働くと決めた会社なのだから
やむなく参加したけど、つらかった人もいるだろうな。

しかもメディア取材が入ってて
楽しんでる雰囲気出さなきゃとか
恥ずかしい姿を晒さないようにしなきゃとか
いらん精神的苦労があっただろうな…と考えてしまう。

大人になって一番よかったと思うのは
体育の授業がないことだと思っているんだけど
社会人になる矢先にこんな機会が設けられているとは
思わないだろうな。
運動会なんてものは好きな人だけでやってほしい。


体を動かすこと自体は否定しないし、必要なことだと思う。
私もものによっては好きだ。
ただ望まない運動や競技をしたくないだけ。
そしてそのレベルや評価が目に見える形にされたくないだけ。

体育の授業も、難しいだろうけど
形態が変わったらいいのにな、と思う。
ゆるゆるランニングしたり、
ウォーキングしてるだけじゃダメですか…

これってわがままなのだろうか。