Blink.

こんにちは、はじめまして。

花山天文台に行ってきた。

去る5月7日(だいぶ前)
京都市山科区にある花山天文台に行ってきたので
簡単なまとめを残しておきます✍️
正式名称は
京都大学大学院理学研究科附属天文台 花山天文台


1929年に設立された京大の研究施設で
歴史と伝統のある天文台
存在はなんとなく知っていたのだけど
調べてみたら土日公開や観望会をやっているとのことで。

何種類かコースがあったのだけど
太陽観測がメインのようだったので
太陽スペクトル観望コースに参加することに。


京阪バスの土日祝しか運行しないコースで
「花山天文台阿含」まで。
ちなみに京都市内が一望できる、
将軍塚青龍殿にもこのバスで行ける。

バスを降りてからもちょっと歩く。
こんな感じの道。

バス停〜天文台間の道。(これは復路)


この日は本当にお天気がよくて
爽やかな空気で歩くのが気持ちよかった。
聞き覚えのない虫の声がたくさんしたので
動画撮って兄に聞いてみたらハルゼミだった。

10分ほど歩くと見えてくるのがこれ。

年季入ってて歴史感じる。

とってもわくわくします。


今回わたしが参加した
太陽スペクトル観測コースの概要はこちら。

www.kwasan.kyoto-u.ac.jp


本館

まずは本館に集合して
太陽観測の第一人者、柴田一成先生から
花山天文台の歴史について
京大の天文台(飛騨・岡山)について
太陽観測についてのお話を聞く。

本館の入口


わたしは太陽に関しての知識がほぼないので
柴田先生のお話はとてもおもしろかった。
とくに恒星スーパーフレアのお話。
太陽でもしこれが発生したら、
通信・電気・人工衛星などに
めちゃめちゃ大きな影響が出るらしい。

オーロラなんかもフレアによる磁気嵐が起因して
見える現象なんだって。知らなかった…
割と我々の生活に直結する話が多くて
太陽系の中で影響し合って生きてるんだな、と
当たり前のことを実感したりもした。
なかなかこんな著名な先生のお話を
直に聞く機会もないのでとてもよかった。

お話を聞いた後は天文台内の施設見学。

本館ドーム脇から外に出ると京都の街

45cmの屈折望遠鏡

ひたすらにかっこいい。
ずっと眺めていられる。

Queenのギタリストで天文学者 Brian May来館時の記録

Brian Mayのサイン✍️

太陽館

続いては太陽館へ移動🚶‍♀️
建物全体が「太陽分光望遠鏡」として機能している。

太陽館の外観

70cm シーロスタット鏡

ここで太陽の光を反射させて
分光器を通してスペクトルを取得するのだそうだ。

実際に見た太陽スペクトル(黒い縦線)

かなりはっきりと線が見えた!


スペクトル観測というものを初めて知って
なんとも難しい世界だな…と思ったけど
こうやって目で見える形でわかると感動する。
太陽もリアルタイムで生きているんだなと実感する。
(当たり前ですね)

 

別館

お次は別館へ移動🚶‍♀️

左が別館、右の低い建物が歴史館
奥のドームが本館


ここには1910年にドイツから輸入した
ザートリウス社製の口径18cm屈折望遠鏡が。


現役としては日本最古の望遠鏡のデータが
今でも最先端の研究に用いられているのが
本当にかっこいい。素晴らしい。

望遠鏡が空に向かっている姿がたまらなく好きだ。


ここでは主に太陽フレアの観測。
実際にここで観測できたデータや
写真や動画を見せていただいた。
リアルタイムの映像もモニターに映してくれた。
本当に知識が薄くてお恥ずかしいのだけど
だからこそ聞くお話全てが新鮮でわくわくして
本当におもしろかった。

スーパーフレア
本当に本当に起きて欲しくないなあ。


歴史館

続いてはお隣の歴史館🚶‍♀️

レトロな外観

以前は観測する場所としても使われていたようだけど
今は過去の資料や機材が展示されている、
ミニ博物館になっていました。



とまあ、こんな感じで
2時間ほどの観望コースが終わりました🌞

基本どこでも写真撮影可だし
現役研究者の方のお話が聞けたり
解説付きで館内を存分に回らせていただき
かなりかなり満足度の高い見学会でした!

帰り道の満ち足りた気持ちたるや…
素敵な1日となりました。
歴史のある大学の研究施設をこうして
見せていただくことってありがたいですね。
宇宙への夢やロマンが広がりました。

当日ご対応くださったスタッフの方々
先生方、柴田一成教授
本当にありがとうございました🙇‍♀️